都道府県の水質で選ぶ おすすめの粉せっけん

水道水の硬度と水温に合った粉せっけんを選びましょう

■なぜ硬度と水温が関係するの?
 
代表的な洗濯用粉石けんは天然油脂とアルカリ剤でできています。石けんの成分は水道水のミネラル分と反応して石けんカスになります。
 
同じ粉石けんを使っても、硬度の高い東京都なら使用量の約50%が石けんカスになり泡立ってくれません。
粉石けんは油脂からできているので、冬場の5℃程度の冷水では使用量の約30%が溶け残り、衣類に付着することもあります。
 

粉石けんの原料である動物性、植物性油脂は水道水の硬度と水温との相性があります。 
ぴったりのものを選べば粉石けんの事前の泡立てが必要なくなり、洗剤の使用量も減らせますよ。

はじめに水道水の硬度を調べましょう 


都道府県 軟水度ランキング
軟水ほど泡立ちが良く、粉せっけんが使いやすくなります。

都道府県

平均硬度(単位mg/l)

1 愛知

26.5

2 山形

27.8

3 島根

28.2

4 宮城

28.7

5 広島

28.8

6 秋田

30.3

7 富山

30.5

8 新潟

32.2

9 北海道

32.8

10 福島

35.1

11 岐阜

37.8

12 福井

37.9

13 長崎

38.9

14 宮崎

39.3

15 山口

40.1

16 鳥取

40.9

17 岩手

41

18 京都

42.5

19 青森

42.7

20 高知

43.9

21 石川

44.1

22 大阪

44.1

23 佐賀

45.3

24 三重

45.6

25 滋賀

45.9

26 岡山

47.4

27 香川

47.4

28 長野

47.7

29 徳島

47.8

30 兵庫

48.2

31 鹿児島

48.7

32 奈良

48.8

33 栃木

50.7

34 大分

52.4

35静岡

52.6

36 和歌山

53.9

37 山梨

54

38 群馬

57.3

39 愛媛

58.3

40 福岡

60.8

41 神奈川

61.8

42 東京

65.3

43 茨城

66.5

44 熊本

70.5

45 埼玉

75

46 千葉

81.8

47 沖縄

84

社団法人・日本水道協会(JWWA)のサイトに掲載されている水質データをもとにランキング化
本来硬度120mg/l以上を硬水と呼びます。
日本は軟水の国ですが、石けんの泡立ちが大きく左右されるので、このサイト内では比較的硬度が高い、中、低いという表現をさせていただきます。

粉石けんの洗浄成分は水道水の硬度成分と結びつき、石けんカスを作ります。

東北地方のような硬度30程度では粉石けんの石けん成分の約20%、関西地方のような硬度50程度では約30%、関東、沖縄のような硬度80程度では約50%が石けんカスになり、残った洗浄成分で洗うとこになるので汚れ落ちと粉せっけんの使用量に大きく影響します。だからこそ硬度に合った原料油脂を使った粉せっけん選びが大切になります。
 
洗濯する水温は?


お風呂の残り湯で洗濯する場合は温水ですね。
汚れ落ちのよい動物性油脂の粉せっけんが使えます。
 
水道水で洗濯する場合は常温ですが、寒い地方や真冬は冷水ですよね。
低温でも溶けやすい植物性油脂の粉せっけんが使いやすいでしょう。


硬度が低め 北海道、東北、中部、四国、山陽山陰、南九州


水温の低い真冬以外はたいていの粉せっけんは問題なく使えます。
米ぬかやリサイクル廃油の粉せっけんが使え、お財布にも環境にもやさしい粉せっけんが使えますよ。

温水洗いのおすすめ

アカツキローブ 洗濯用 粉石けん 3kg 無香料

 


原料油脂に温水で高い洗浄力を発揮する動物性油脂やヤシ油を配合
酸化した加齢臭をスッキリ落としてくれます。

詳しくは一覧表へ

常温洗いのおすすめ

ねば塾しらかばリサイクル粉石けん / 2.5kg

 


原料油脂に学校給食の廃油を使用 植物性の廃油なので常温水でも溶けやすいです。
ごみ削減のため簡素なパッケージになっていますが、汚れ落ちもコスパも良く根強い人気。

詳しくは一覧表へ

冷水洗いのおすすめ

酸素系漂白剤 ハイネリー 液体マルセル 無香料 1200ml

 


これは粉せっけんではなく、液体石けんです。水温が5度以下になるなら液体石けんが使いやすいでしょう。
ハイネリーは洗浄力の高い動物性油脂を使用しています。特大ボトルもあるので普段使いに◎
冬でもしっかり汚れを落としたい人向きです。
炭酸塩を併用すると泡立ちが良くなり、液体石けんの使用量を減らせます。 

詳しくは一覧表へ

硬度が高〜中 関東、近畿、北九州、沖縄地方


硬水でも泡立ちやすいヤシ油やパーム核油配合の粉せっけんが良いでしょう。

温水、常温水洗いのおすすめ

【自然丸】 粉石けん

 


耐硬水性のあるパーム核油と植物性油脂をバランスよく配合
原料油脂を食用にできるくらいまで精製しているので、溶けやすく、臭いも気になりません。
粉せっけん初心者にもおすすめ。

詳しくは温水洗いの一覧表へ

詳しくは常温洗いの一覧表へ

冷水洗いのおすすめ

パックスナチュロン 洗濯用液体石けん 1000ml

 

液体石けんです。耐硬水性のあるパーム核油と米油を使用 石けん分40%の高濃度で汚れをしっかり落とせます。
お得な特大ボトルもあるので普段使いするのに安心です。
炭酸塩を併用すると泡立ちが良くなり、液体石けんの使いすぎが防げますよ。




お風呂の残り湯を使えば一石三鳥

節約のためにお風呂の残り湯を使う場合が多いですが、粉せっけんユーザーにはそれ以上のメリットがありますよ。
 
温水で洗えば、洗浄力トップクラスの動物性油脂やパーム油配合の粉せっけんが使え、酸化した油が原因の加齢臭や油汚れをスッキリ落としてくれます。
 
しかも、安全な酸素系漂白剤の最適温度が40℃前後なので、併用すれば黄ばみスッキリです。
 
でも家族の帰宅が遅かったり、シャワー浴で残り湯が使えない時もありますよね。
そんな時は光熱費はかかりますが、追い炊きしたり、お湯はりして洗濯するのもいいかもしれません。
 
もっと手軽に温水洗濯がしたい時は、思いきって温水洗浄機能付き洗濯機に買い替えるのも一つの手です。
粉せっけんを使う場合は注意点もあるので、気を付けてくださいね。
 
温水洗浄の洗濯機での粉せっけん使い方はこちら

粉せっけん洗濯が敬遠されるワケ

これが粉せっけん洗濯の王道です
 
 これだと放置ができない!
 
粉せっけんのデメリット
 
溶けにくい→洗濯物を洗濯機に入れる前に、洗剤を水やお湯で溶かさなければいけない
泡立ってないと洗浄力が発揮されない→泡立ちをチェックし、追加で洗剤を足したりする手間がかかる
石鹸カスがでる
 
粉せっけん洗濯がメジャーではないのもこのような点があるからですね。
ワーキングマザーや乳幼児がいるご家庭ではここまでお洗濯に手がかけられない場合もあるでしょう。
 
水道水の硬度と水温で選べばこんなメリットがあります。
 
事前の泡立てが不要になります。縦型の全自動洗濯機は衣類を入れる前に粉せっけんを投入してください。
ドラム型の場合は洗剤ケースに入れずに直接衣類の上からパラパラと振りかけてください。

水道水の硬度が高い地域でも泡立ちが良くなり洗浄力アップ
粉せっけんの溶け残りが減らせ、黄ばみを防止できます
 
粉せっけん洗濯のハードルがグッと下がりますよね!
 
他にもこんなお役立ちアイテムがありますよ。
 

お肌にやさしい漂白剤はこちら

汚れの再付着が少なくなる炭酸塩ってなに?

洗剤不要 マグネシウムの石で洗えます

蛍光増白剤をやめると濃い色がクッキリすることも

蛍光増白剤は衣類の繊維に残り、紫外線を吸収して目の錯覚をおこし、白くなったように見せるものです。
白い衣類は輝く白さになるので喜ばしいことですが、黒や濃い色をくすませる原因になることもあります。
 
長く着た衣類は色落ちしたんだなと思いますが、実際は蛍光増白剤が蓄積してくすんだものかもしれません。
粉せっけんを使って洗い続ければ、蛍光増白剤が洗い流されて濃い色がクッキリすることがあります。
 
特に白っちゃけた黒い衣類は効果大です。
粉せっけん洗濯はこんなうれしい効果もあるんですね。

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合成洗剤の成分で最も体の中に入るものとは


環境化学物質が体へ侵入する割合は 皮膚2%以下 口から15% 呼吸83% 
と圧倒的に呼吸の割合が高くなっています※1
 
意外かもしれませんが、食べ物から摂取する化学物質の量はそれほど多くはないのです。
それよりも洗剤や柔軟剤、シャンプーやリンスの香料や芳香剤のほうが摂取している量は多いといえます。
 
衣類は24時間身に着けるものなので、香料は多く体に入り続けます。
 
無添加の食べ物を選ぶよりも、粉せっけん洗濯をマスターするほうが健康への近道かもしれません。
柔軟剤も不要になりますし、体にもお財布にもやさしいですね。
 
最近、スメルハラスメントという言葉を聞くようになってきました。
他人がイヤだと感じる香りをかがせることが問題になっています。
衣類の人工的な香りも対象です。
特に、アレルギーや化学物質過敏症をもつ方は衣類の香りで症状が悪化することもあります。
しかしながらスメルハラスメントの認知度が低いため、職場や教室などで苦しむことも少なくありません。
 
粉せっけんをきちんと使えば、衣類のニオイもスッキリ落とせ、香りでごまかす必要もなくなります。
ぜひ、経皮毒フリーのお洗濯をマスターして、家族や周囲の方の健康を守りましょう!

※1 村上周三・東京大学名誉教授の(住まいと人体、工学的視点から 臨床環境医学 第9巻第2号、pp.49-62)から引用 重量比